東京弦月会の皆様へ 新型コロナウイルスに打ち勝とう!
飯干 賢
東京弦月会の皆様におかれましては、益々ご健勝でご活躍のことと存じます。新型コロナウイルスの影響で、この会報が出るころにもまだ東京での外出規制が続いているのかもしれません。宮崎では感染者十七名の感染経路もわかっており、この一ケ月ほどは新たな感染者は出ていませんが、一部の業種に対して五月六日まで休業要請が出されました。学校も同様で、今のところ六日以降の授業等の再開の目途が立つのかどうかさえわかりません。我々も気を付けていきますが、特に東京、関東地区にお住いの東京弦月会の皆様におかれましては、ご自愛いただき、体調に十分気を付けられて安全に過ごされて欲しいと思います。できるだけ早く新型コロナウイルスに打ち勝つ時が来ることを願うばかりです。
私は校長勤務を終えて本年退職いたしました。平成七年から十一年間、教諭として本校に勤め、当時は東京弦月会の皆様の活動はほとんど知らない状況でした。久しぶりに帰ってきたときの感慨はひとしおでありましたが、校長として帝国ホテルにて東京弦月会総会に二度参加させていただき、皆さんの本校に対する熱い思いと絆の強さ、そして懐の深さを感じま
した。
平成三十年十一月三日には、創立百三十周年記念式典を無事実施することができました。
名誉会長の河野昭様、会長の藤田洋一様にもお忙しい中、ご出席いただき感謝申し上げます。
東京、関西、福岡、広島など各地区の弦月会にも参加しましたが、「自主自律」の精神は脈々と受け継がれていて、同窓生の皆様方の心の支えになっているのだと感じたところでした。
それでは、またいつかお会いできることを楽しみにしながら、同窓生の皆様方のご多幸を祈念申し上げ、お礼の挨拶といたします。
四月二十三日
※注:飯干前校長には会報発行延期の旨、お伝えしてあります。
新任のごあいさつ
宮崎県立宮崎大宮高等学校
校長 吉田 郷志
飯干賢校長の後任として着任しました吉田郷志(よしださとし)と申します。東京弦月同窓会の皆様におかれましては、日頃から、並々ならぬ御支援と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
私は、平成九年度より本校の化学の教諭として教壇に立ち、担任等を務めてまいりましたが、その間、当時の校長や先輩諸氏から、「大宮とは何か」を説かれ、「大宮での指導の在り方」を叩き込まれてきました。そして今、そのとき育んだ「大宮愛」を、こうして生徒諸君に還元できる機会を与えられ、大変有り難く感じております。今後も、宮崎海洋高校や宮崎北高校の校長、県教育委員会の課長や次長としての経験を学校経営に織り込みながら、宮崎大宮高校の発展に尽くしてまいります。
さて、本年度は、千百名に迫る前途洋々たる元気な生徒諸君とともにスタートしましたが、間もなく学校は臨時休業を余儀なくされ、四校定期戦、県高等学校総合体育大会、1学期中間テスト、PTA総会(郵送により文書で決議)の中止など異例づくしの年度明けとなりました。百三十二年の時を超えて栄光を放ち続けてきた宮崎大宮高校にとっても、令和二年度は試練の年となる様相を呈しています。
しかしながら、本校には、県内各地から集まった、志が高く素晴らしい生徒諸君が揃っています。加えて、「自主自律」を育て「質実剛健」を体現できる教職員が揃っています。
さらには本年度、国から新たに、イノベーティブなグローバル人材の育成を目指す「ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)」の拠点校の指定を受け、恵まれた環境も整ってまいりました。
混沌として先が見えにくい厳しい状況の中でも、様々な機会を活用して最大限の教育活動を展開してまいりますので、今後とも、東京弦月同窓会の皆様方の、なお一層の御協力と御支援を賜りますようお願いいたします。
令和を迎えて〜第37回東京弦月会同窓会・総会報告
広報部 森中香織
令和元年八月三十一日、三十七回目、令和初の東京弦月会同窓会・総会は無事に開催された。特に今回は、平成、令和と年号を跨いでの開催で、この日のために準備をしてくださった方々に厚く御礼申し上げたい。
当日、帝国ホテルのロビーでは、七夕のように年に一度の再会を喜ぶ人々や、ご年配の男女の会員同士がハグする姿を見かけた。どんげしちょった? 元気やったね? 最近、宮崎に帰った? 宮崎弁での会話がそこここに聞こえる。同窓会のはじまりのなんとも微笑ましい光景であった。
プログラムに沿って、開宴。今年のアトラクションは『風に立つライオン』のモデルとなった柴田紘一郎氏(11 回生)のトークショーである。幹事学年の高風博行氏(37 回生)はアフリカ駐在の経験がおありとのこと。30 回生の遠山詳胡子氏の司会もスムーズで、内容の濃いお話に、広い会場はお三方の声以外しばらく聞こえてはこなかった。さだまさしの『風に立つライオン』は、だれもが知りうる名曲で、その歌詞をご存知の方も多いと思うが、あらためてご本人より直接伺うとアフリカの現場の迫力や臨場感が伝わってきた。
「人は許されて生きています。今の社会は、許さない社会だと感じています。」
柴田氏の言葉に、一同、それぞれの立場でこの言葉をかみしめたことと思う。
こののち、恒例の抽選会、応援演舞、校歌斉唱と続き、閉会。安堵と再会を約束して、それぞれ学年ごとの二次会へと向かった。Asante Sana!(スワヒリ語でありがとう)
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